ナチュラル系ではミクソリディアンやリディアンドミナントが一般的です。

今回説明するスケールは、それらよりも濃いキャラクターをもつスケールで

名前を

ホールトンスケール(全音音階)

といいます。


その名の通り全音のみからなるスケールで、その対称性から2種類しかありません。

 

(アボイドはありません)

上段のC ホールトーンスケールは、他の構成音でもあるD~Bbのホールトトーンスケールでもあるわけで、この一つのスケールを、C7、D7、E7、F#7、G#7、Bb7すべてで使うことになります。

というわけで、1つ練習すれば他の5つも練習したことになり、上記の2種類で12キー練習したことになります

〔使うときの注意点〕

このスケールには、コードに対して5がなく#5になっているので、このスケールを使うときはバッキングの人は、#5のコードを弾く必要があります。

 

【ポイント①】パターンを練習せよ

◎パターン=シンプルにスケール的な動き、をするだけでこのスケールは不思議な感じがします。

◎分散和音的な動きの練習をする

ホールトーンスケールは分散和音で書き出すと、2種類のオーギュメントトライアドの組み合わせになります。

このように、分散和音的な動きをしても非常に効果的です。

【ポイント②】特にⅡ7でよく使われる。

ホールトーンはナチュラル系でよく使われます。

(50年代初期の)ホレスシルバーやセロニアスモンクのピアノソロの中ではよく出てきますので参考にされてください。

そのナチュラル系の中でも特にⅡ7でよく使われます

そして、その代表曲として、Duke Ellingtonの”Take The A Train”が挙げられます。以下に同じコード進行を載せます。

Cのキーでコード進行を載せてみましたが、この曲ではD7がたくさん出てきます。

慣習的に、この曲のⅡ7ではホールトーンスケールがよく使われます。

 

今回は、、

ホールトーンスケール[

の回でした。

 

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