ウィリアムパターソンがブレッカー氏のアーカイブをオープンして話題になりました。その中には重要なアイテムが数多く存在して、いつまでもいていられそうですね。

 

その中で私が非常に印象に残った、氏の若かりし頃? あるいは80年代?のノートがありました。

生徒用のレッスンのノートかもしれません。

そこに書かれていることを、私なりに勝手に解釈してみたいと思います。

ヘキサトニックが書かれている

ヘキサトニックについては、こちらで説明していますのでここでは説明を割愛します。

と思ったら、私のツーファイブ徒然草でのオルタードの使い方と全く一緒ですね。

私がこのブレッカー先生の手紙のノートを見たのはつい最近ですから、偶然でした。。。
ここに書かれているのは何かというと、Eのキーでのツーファイブ、即ちF#m7B7Emaj7で途中からFとGのヘキサトニックが書かれています。
右下にもB7の代理でこれをやると書いてありますので、そういう意味で間違いないでしょう。
非常に興味深いのは
"taken From Eb Lydian Augumanted"
と書かれていることです。
オーギュメントを中心に書かれている!
普通に考えれば、B7オルタードですよね。
そのあとにF7#11 Scaleと書かれています。
これらは裏と表の関係なので、アドリブの基礎事項です。
ですが、ブレッカー先生はEb(D#)のリディアンオーギュメントを考えています。
同じメロディックマイナーのモードなので、スケール自体は同じなのですが、考え方によって作り出すサウンドが異なります。
以下の記事で、オルタードのサウンドのバリエーションについて説明しています。
オルタードのサウンドのバリエーションの説明
そこで私はやっと意味が分かりました。

博士
ブレッカー先生は、オルタード(メロディックマイナー)をオーギュメントを中心に考えているからたくさんオーギュメントのサウンドがでてくるのか!
例えば、F7Lydian Dominantがあったときに、Eb augみたいなものが浮かぶような考えたかのシステムですね。それゆえ、オーギュメントの音である#5やb13周りの音使いからスタートしたりするイメージが強いんだと思います。
もちろん12キーで

ブレッカー先生であればあえて書く必要ないと思いますが、私たちのためにわざわざこのような戒めを残してくれたわけですね。

 

ちなみにオルタードとしてヘキサトニックを12キーでやるのは、私が行ったNew SchoolのTheory and Performance2のディアンジェロ先生のクラスでは、基本事項でした。

 

入学して、1、2か月でこういう練習をさせられましたので、今となってはそんなにレベルの高い話ではありません。

私には目からウロコの格言

問題はそこからで、ページ下部に書かれている内容です。

このヘキサトニックのトピックに関してだけではないと思いますが、ありがたいお言葉があります。

フレーズを作って12キーでアプローチするやり方というこですね? それゆえ、ブレッカー先生のソロの中に決まった形(=lick)が出てくるのが良く理解できます。 やはりこのような理屈っぽいものは、まずフレーズを使っていく形がいい、、、と教えられているような気がします。

やはりそうですか。Superimposeですね。意訳すると、なんにでも当てはめてしまえ、、、ということになります。アウトして使う、、、といってもいいかもしれませんが、そこには彼なりのシステムがあったことでしょう。そのあたりのことを伺いたかったものです、、、。私にとっては、これは非常に心に突き刺さる話で、違うキーのツーファイブのフレーズを当たり前のように使ってくるのも納得できます。 ブレッカー氏のブルーボッサなどコピーされると、マイナーのツーファイブでの氏のSuperimposeのやり方が理解できるでしょう。


パターンのお話?

Minor 3rd in whole Steps

おそらくこの下の段に書かれたものは、やはりヘキサトニックに関してではないと推測しますが、あるパターンを(短3度)を全音で練習せよ、、、とあります。氏のソロの中には、全音で上がる下がる動きが頻発します。

おそらくここに書かれたものは、ある短三度のパターンを全音で練習せよ、、、というパターン的なアイディアについて記載されたことだと思います。


ブレッカー先生がこれをいつ練習されたか?ということはわかりませんが、90年代のインタビューの中にトライアドを練習しているというお話があります。即ち、このようなヘキサトニックを含めた三和音をちりばめることを激しく練習していたことは間違いなさそうですね?

 

 

このインタビューでもこのノートの中に書かれているようなことと一致することを多く述べられています。

最後に、このインタビューにもありがすが、マッコイ先生との演奏の中に今回のヘキサトニックを使った演奏がでてきますのでご紹介したいともいます。

ツーファイブで使うのではなく、半音上のコード(sus)を想定してさらにヘキサトニックで、非常にかっこいい使い方ですね?

 

 

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