さて、、、フリジアンは、そういった理由であまり練習する事がありません。
基本的には、14章15章で述べた内容でアドリブをするのですが、それ以外にもできることがあるので、ここでは補足的にそれらの内容を述べてみたいと思います。
Ⅲm7はⅠmaj7と考える。
キーがCのときを例にご説明します。
キーがCのとき、
Ⅲm7はEm7
Ⅰmaj7はCmaj7
となります。
その二つを見比べてみましょう。
構成音がほとんど同じですね、、、
実はこの二つのコードは、機能的にも同じコードなので、アドリブで同じものとしてもさして違いは出ません、、、
というわけで、この例ではEm7のところでCmaj7と考えて、Cの分散和音やメジャーコードビバップスケールなども使う事が出来ます。
つまり、Em7で以下のようなCmaj7を想定したような事もビバップではよく見られます。
とはいっても元のコードはEm7です。
Em7のアボイドは、FとCでした。
なので、いくらCmaj7と考えてもいい、、といっても、場合によってはCの音はあまり強調しすぎないほうが良いでしょう。
後にⅥ7がくる”Ⅲm7-Ⅵ7”のような4度進行のとき、Ⅵ7一発と捉える。
先ほど同様キーがCで説明します。
Ⅲm7はEm7
Ⅵ7はA7
となります。
キーがCの時、Em7の後にA7が来ることは多くあります。
Em7-A7-Dm7
なんていうのはよく見かけるコード進行です。
その場合、Em7を無視してA7一発でアドリブをする事はよく見られます。
以上、Ⅲm7を弾かない考え方を説明しましたが、あくまでもそういうことも出来る、、、ということであり、やはりきちんとⅢm7をアドリブするには、第15章の考え方が重要です。
今回は、、
Ⅲm7は、Ⅰmaj7と考えたり、4度進行のときには無視したりする事もある
と理解するの回でした。