ツーファイブとは?

まずツーとファイブの意味を理解しましょう

ツーファイブは、もちろん英語で2と5と意味しますが、音楽では

そのキーの2番目と5番目を意味します。
キーがCで例を見てみましょう。
2番目の音はDで、5番目の音はGですね。
このように音楽では、キーに対してその音が何番目か?、ということを数字で表すことがあります。
これを度数といいます。

音楽で”ツー”とか”ファイブ”とかって言ったら、元々はそのキーの何番目の音かを意味しているのね!

世間の人がいう”ツーファイブ”とはコード進行のこと

元々の意味はそのキーの2番目と5番目という意味ですが、世間の人が呼ぶツーファイブとは、コード進行のことを意味します。

ツーファイブはコード進行のこと!
ここで、メジャースケールの1から7までのそれぞれの音の上に発生するコードをキーをCで見てみましょう。
2番目の音であるDにはDm7が、五番目の音であるGにはG7が発生します。(これらをダイアトニックコードといい、そのキーでのコード進行の中心的、主役的役割を果たします。

ツーファイブとはそのキーの2番目のコードと5番目のコードが並んだこと!
このDm7G7というコード進行をツーファイブと略して呼んでいます。
本来であればツーマイナーファイブドミナントセブンスと呼ばなければいけない所を、略してツーファイブと呼んでいるのですね。
そしてここで重要なことがもうひとつあります!!!

ツーファイブの進行は、ほぼⅠmaj7 (Cmaj7)に終止するので、Ⅰmaj7を含めた”Ⅱm7-Ⅴ7-Ⅰmaj7”のコード進行までをツーファイブという
ツーファイブと言っているのに、本当はツーファイブワンまで意味していることも多々あります。
というわけで、”ツーファイブ”と”ツーファイブワン”は厳密にはⅠmaj7があるかないか、、という違いはありますが、同じ意味で使われます。
即ち、キーがCならツーファイブとは
Dm7-G7
あるいは
Dm7-G7-Cmaj7
というコード進行を意味しています。

もちろんキーが変わればコード進行も変わります!
キーがFで見てみましょう。
キーがFの時に発生するコードは以下のようになります。
2番目の音であるGにはGm7が、五番目の音であるCにはC7が発生します。
即ちキーがFの時のツーファイブは、
Gm7-C7
あるいは
Gm7-C7-Fmaj7
をさします。

このように、すべてのキーでは2番目はマイナーコード、5番目はドミナント、1番目はメジャーセブンスコード となるのじゃ!
それを12通りいちいち言い分けるのが面倒くさいので、度数で”Ⅱm7-Ⅴ7-Ⅰmaj7”と略して、さらにツーファイブと呼んでいます。
以下に”Ⅱm7-Ⅴ7-Ⅰmaj7”一覧、即ち”ツーファイブ一覧を12キーで載せてみます。
ⅡⅤPaper

 

以上がツーファイブを書き出したすべてとなります。

”ツーファイブ”がアドリブでよく出てくる理由?

何故、ツーファイブってよく聞くの?

それはこのコード進行が頻出するからじゃ!
このツーファイブというコード進行は、非常によく出てきます!
だから有名なんですね。

ちょっと待て! ここまでが本当の意味での”ツーファイブ”のはずが、そこに大きな落とし穴が!!!  落とし穴にはまらないために次章も是非お読みください。

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