さて、このようにオルタードスケールはスケールの中からいろいろなサウンドを抽出することでかっこいいサウンドが作れるということでした。
前回はトライアドのサウンドを中心としたヘキサトニックという手法を紹介しましたが、今回はペンタトニックを使ってみたいと思います。
ペンタトニックとは、、、
5音の音の塊
です。
ペンタトニックにもいろいろな種類があり、最も簡単なものはメジャーとマイナーですが
そのほかに、リディアンペンタトニック、ロクリアンペンタトニック、クロマティックペンタトニックなど、かっこいいものがたくさんあります。
今回は、普通に良く使われるb6というペンタトニックを例にⅴ7上でのアプローチをご紹介したいと思います。
b6はメジャーのペンタトニックの6度にbをつけたものになります。
Ex1にあるように、Cメジャーb6ペンタトニックなら、CDEGAbという音の並びになります。
Ex2では、G7コードでオルタードを使う場合、Ebメジャーb6シックスペンタトニックがオルタードには入っていることを示しています。
つまり、今回はG7上でEbメジャーb6ペンタトニックのサウンドを使うことになります。
さて、ここでこの
ペンタトニックをどのように使うか???
というのが問題です。
つまり、スケール的に上がったり下がったりしてもあまりかっこよくありません。
ツーファイブでⅡm7を無視して、G7を2小節想定して上のスケールの動きを使ってみましょう。
悪くはないですが、このような使い方はあまりポピュラーではありません。
では、どのようにするのがよいでしょう??
一番基本的なのは3度です。
つまり、ペンタトニックスケールを分散和音的に一つ飛ばしで練習します。
アドリブではこのまま吹いてもいいですが、ブレッカーのようなリズムをつけてみましょう。
サックスの音がしょぼいのですが、実際に各楽器移調して弾いてみてください。
このようにペンとトニックを一つ飛ばしで吹くと
四度の音程がたくさん出てきます。
だからかっこいいんですね。
マッコイタイナー(ピアニスト)なんかも同じことをよくやっています。
これを発展させてちょっと複雑な形にします。
分散和音を下から上から、、と交互に駆け上がっただけです。
以上のようにペンタトニックは一つ飛ばしで練習することが重要です。
1.スケール通りに
2.一つ飛ばしで
3.分散和音的に
4.分散和音上向下向交互に
モダンな奏法に欠かせないペンタトニック、是非挑戦してみてください。