さて、ここからはオルタードスケールの登場です。
今まで、V7ではいろいろなスケールが登場しました。
ビーバップスケール(ミクソリディアン)
ハーフホールディミニッシュスケール
なぜこのようにスケールがいろいろあるのでしょう?
そしてそれらの違いは??
例えば、パスタ屋に行きます。
トマトソースや、ホワイトソース、ぺペロンチーノ的なものなど
たくさんあります。 どれも味には個性があります。
例えばビーバップスケールは、(私は)毎日食べても飽きない
オリーブオイル的なぺペロンチーノ、、、。
ディミニッシュは、おいしいけど毎日食べるとちょっと飽きそうな
ホワイトソース、、、。
など、各スケールに含まれるテンションによって、”調性の味わい”が
大きく違います。 後は、どのようにそれつかっていくだけの問題で、
特にこれをつかわなければいけないという決まりはありません。
さて、そこでオルタード、、、
オルタードスケールはパスタで言うと、イカ墨などのかなり個性の強い”味”がします。
それは、個性の強いテンションがそろっているからです。
昔の方たちは経験的に知っていました、
でも、それがいったい何なのかは50年半ばあたりまでわかりませんでした。
なので、50年代くらいまでは、スケールであがったり下がったりとではなく、
これらのサウンドを混ぜこぜにして、ランダムに分散和音的に吹くなどかっこよく響かせていたのです。
で、そういう風に昔のジャズジャイアントが実験を重ねた結果、、
ミクソリディアンに勝手にbとか#とかつけて吹いちゃおう、、、。
”変えちゃった”、、、、”Altered"ということになったのです。
なので、ミクソリディアンに勝手にb、#をつけた勝手に変えちゃったサウンド
はかっこいいな、、とみんな使っていました。でも、勝手に変えただけだからな、、、
まあいいか、、、
といってたのが、ある日誰かが気づきました。
なるほど、、、確かにスケールっぽいなあ、、、、、、んん、、まてよ、、、。
これってたしか、、他のスケールと同じじゃない、、、。
つまり、、、Abメロディックマイナー、、、を7番目の音からはじめただけじゃない、、、。
そうか!!!
つまり、半音上の調性を借りてきていたのか、、、。
それが訳もわからず昔の人の耳には聞こえていたのです、、、。
すごいですよね、、。
ということで、7thコードでメロディックマイナーを7番目から始めたやつは
その後オルタードと呼ばれ続けることになったとさ、、、、。
~~~この章の内容をすべて楽譜とテキストにまとめました。~~~