さて、Ⅱ-ⅤのⅤの部分ではドミナント7thビーバップスケールが使えることを説明してきました。
が、アドリブなんて複雑なこと考えずに楽したいものです。
そこで、今日は楽して暮らして生きたいそんなあなたに朗報です。
もともと、Ⅱ-ⅤというものはⅤ7のコードを積んだものを2つに分けることから派生しています。
つまり、Dm7はG7の上の部分を弾いていることになるので、結局のところ
と拡大解釈できます。
さらには、
いわゆるドリアンを使うようなノンダイアトニックマイナーコードには
ドリアンに加えてドミナント7thビーバップスケールがバリバリつかえます。
例をあげて説明すると
Recorda Meの最初のAm7四小節ではD7を考えてDのドミナント7thビーバップスケールを使ったり
その後のCm7四小節ではF7としてFのドミナント7thビーバップスケールを使います。
上の例はAm7で示しています、、。
一番左はAm7、真ん中はD7です。
この二つはスケールとしては一緒です。
そして一番右がD7のビーバップスケールです。
左2つのスケールとビーバップスケールでは大きな違いが2つ、、、。
1.クロマティックがはいる。(D-Db-C)
2.D7のコードトーンが拍の表に来ている。
Aドリアン、、でももちろんいいのですが、
”俺様はハードバップの時代を駆け抜けて60年代モード的なアプローチに突入したけどやっぱりハードバップ命だぜ”
という主張が感じられるサウンドになるのです。
上の例はマイナーコードでビバップスケールを使用した例です。
さて、話は長くなりましたが、要するに
言い換えると
パーカーやコルトレーンのソロの中でもたくさん出てきます。
ただし、この場合ⅡからⅤに解決した感じは聞こえません。 ただサウンド的に合う、、、というだけのことで、もしバックの人がコードを弾いてくれなければ、聴いている人の耳にはⅤ、一発、、、、、ということになります。
実際にⅡm7でビーバップスケールを使用した例です。
普通に聞こえますよね、、、。
というわけで今日のテーマは
Ⅱ-Ⅴはビーバップスケール一発で吹こう
でした。