コルトレーンと言えばマイルスとの共演の曲も多くスタンダード曲として認知されていますが、ここではコルトレーンのリーダー名義のアルバムより、ジャムセッションでよくやりそうな曲を列挙しました。
曲名 | year | ||
Straight Street | 1957 | ツーファイブが複雑に入り乱れる難曲。横のつながりがランダムに動く場所が多々あり、歌を作りにくい部分をうまく歌えるかが鍵。四度進行も12キーでばっちり弾ける必要あり。難易度:★★★★ | |
Time Was | 1957 | オーソドックスな、四度進行が続く曲。よくあるスタンダードのコード進行的な動きで難易度はそれほど髙くない。難易度:★★ | |
Like Someone In Love | 1957 | スタンダード曲、色々なキーで演奏されるがコルトレーンはコンサートC。オーソドックスなコード進行で歌いやすい曲。難易度:★★ | |
I Love You | 1957 | コールポーターのスタンダード曲。基本的にはコンサートFのキーのツーファイブが延々と続くがフラット5とただのマイナーセブンスをきちんと引き分けられるかが課題。途中で一瞬コンサートAに転調する。難易度:★★ | |
I Hear A Rhapsody | 1957 | スタンダード曲;コンサートEbのキーだがややマイナーっぽい曲。サビはコンサートGmに転調する。Ebのキーのツーファイブでフラットファイブが特徴的な曲。難易度★★★ | |
Moment's Notice | 1957 | 1小節のツーファイブが平行移動したりあっちこっちいったりする曲。速さが早いのと、ツーファイブフレーズの羅列にならないようにするのが難しい曲。難易度:★★★ | |
Lazy Bird | 1957 | モーモメンツノーティスほどではないが、こちらもツーファイブを行ったり来たりする曲。進行そのものはオーソドックスなのでアドリブしやすい。難易度:★★ | |
Good Bait | 1958 | タッドダメロンのクラシックなビバップ曲。循環的なコード進行がBbとサビのEbの2つのキーで出てくる曲。ゆっくりなのがむしろ難しいがコード進行は単純。難易度:★★ | |
I Want To Talk About You | 1958 | ビリーエクスタインのMistyの原曲として有名な曲。サビの4度進行が分割している以外はほぼミスティーと同じ曲で、コルトレーンのバラードとして多くの名演が残されている曲。難易度★★ | |
Theme For Ernie | 1958 | コルトレーンの演奏で有名になったバラード曲。難易度:★★★ | |
Invitation | 1958 | コルトレーンのバージョンはオリジナルのバラード調。スローで演奏することは少なく、ミディアム、あるいはファースト、あるいは6/8で演奏されることも多い。転調が多く続く曲。難易度:★★★ | |
Giant Steps | 1959 | コルトレーンの名曲。クラシックの本より、サイクルという考えかたより生まれた新しいコード進行を含む曲。難易度:★★★★ | |
Count Down | 1959 | Tune Upのコルトレーンチェンジ版。難易度が高い曲。難易度:★★★★★ | |
Mr.PC | 1959 | パーカーにささげたマイナーブルース。難易度:★★★ | |
Naima | 1959 | ペダルという観念で新しいサウンドを生み出した名曲。ペダルを使った時のコード進行とスケールの理解が必要な曲。仕組みがわかれば、それほど難易度は高くない。★★★ | |
My Shining Hour | 1959 | アトランティック時代にスタンダードを普通に弾いている貴重な演奏。それゆえ、コルトレーンのスタンダード演奏の録音として人気が高い。曲そのものの難易度は低い。★ | |
The Night Has A Thousand Eyes | 1961 | Coltrane's Soundというアルバムのコルトレーンチェンジ真っ盛りの頃のスタンダード演奏。それゆえ、突拍子もなくコルトレーンチェンジがアドリブの中に出てくる衝撃度は当時としてはすざまじかったはず! | |
Impressions | 1961 | コルトレーンの有名モード曲。 |