☆”But Not For Me"のアドリブ練習のポイント
この曲の特徴はⅡ7で始まるところが特徴で、通常であればⅡm7Ⅴ7である進行が、Ⅱ7Ⅴ7となっているところです。
即ち、通常のⅡm7Ⅴ7のようにダイアトニック的に大きくとらえたりすることができず、Ⅱ7とⅤ7を弾き分けることがポイントです。
またⅡ7はナチュラル系で、MixolydianやLydian Dominant、まれにWholetoneなどを使ったりしますが、サウンドの選択肢がいろいろあり、それぞれのサウンドを上手く組み合わせることが練習のポイントです。
以下、上記のコンサートキーに準じて話を進めますが、
①F7でMixolydianを使った場合は、F7のビバップスケールからBb7(=Fm7)につなげたりできるでしょう。
②F7でMixolydianということはキーBbのツーファイブが使えます。
③Bb7で裏に行くと、F7-E7-Ebmaj7と半音の動きになります。
④F7でLydian Dominantを使う場合は、特にテンションの音を強調したLydian Dominant的な動きのフレーズがありますから、Sonny StittやDexter Gordonの名演からLydian Dominantのフレーズを学ぶとよいでしょう。
⑤このⅡ7-Ⅴ7で始まるような曲では,ブルーススケールもきれいにはまります。F7はCm7と同じことなのでCのブルーススケールなどポップな感じがしていいでしょう。逆にEbは重く聞こえることでしょう。
そのあたりがいろいろできるように1つずつ説明していきます。
楽譜 |
私がお薦めな名演奏
Sonny Stitt (Alto) | 37 Minutes & 48 Seconds | 1956/1957 | ||
Sonny Rollins | Miles Davis"Bag's Groove" | 1954 | ||
Dexter Gordon | The Montmartre Collection | 1967 |